左・上零羊崎神社 牧山山頂にある零羊崎神社は1800年の伝統ある神社 涸満珥瓊別神の名を頂く 涸は海水が枯れる 満は海水が満ちる 瓊は玉で潮の満ち干を司る神という  
此処牧山山頂から見る景色は絶景で下にやはり歌枕の万石浦(奥の海)が見える 下の町は万石浦の海口にある渡波であるこの日は生憎霞がありぼやけている
          
   

  尾駮の牧其の4
 
神社の近くにある碑 「尾駮の牧・おくの細道」
陸奥の をぶちの駒も 野飼ふには 
荒れこそまされ 懐くものかは
 
と彫られている 宮司さんに尋ねたが尾駮の意味ははっきりしないと言う ここからは眼下に奥の海と石巻湾が両方見える  
     神社内には最古の坂上田村麻呂の木造の像がある 教科書や雑誌によく載るのでお馴染みでしょう 室町時代作とある
たのめ只 みなとの船に のりの道
         大慈のみたね ここに牧山 
 
                   廻国僧加賀了端
 牧山北東の中腹にある梅渓寺 田村麻呂勧進の牧山観音堂の仏像がある 観音は田村麻呂将軍東征の砌 当地には大嶽丸の妾摩鬼と言う豪賊がいた 将軍は是を征誅し其の供養の為一宇を建立し将軍の護持仏竜乗聖観音像を安置し国家鎮護 五穀成就 海上安全を祈念したのに始まると言う 奥州三観音の霊場という 現在の牧山は摩鬼に始まるのです(梅渓寺栞)