いしぶみの けふの細布 はつはつに 逢い見ても猶 あかぬけさかな  堀河院御時百首  藤原 仲実 
いしぶみや つがろのおちに ありときく えぞ世の中を 思ひはなれぬ         清輔家集 藤原清輔
陸奥の 奥ゆかしくぞ 思ほゆる つぼの碑 外の浜風                  山家集   西行
みちのおく 壷のいしぶみ 有ときく いづれか恋の さかひなるらん      夫木和歌集 寂連法師
おもひこそ 千嶋のおくを 隔てねど えぞかよわさぬ 壷のいしぶみ          六百番歌合 藤原顕昭
思ふこと いなみちのくの えぞ云はぬ 壷のいしぶみ かき尽さねば        拾玉集 慈円
陸奥の 壷のいしぶみ 行きて見ん それにもかくし ただ惑へとは               拾玉集 慈円
陸奥の いはで忍は えぞ知らぬ かき尽くしてよ 壷のいしぶみ          新古今和歌集  源 頼朝
みちのくの 壷のいしぶみ かき絶て はるけき中と なりにけるかな    うたたねの記 阿仏尼
請ひかば 遠からめやは 陸奥の 心尽くしの 壷のいしぶみ              和泉式部日記 和泉式部
とめよりて 見ることさへも 難ければ ただ名のみきく 壷のいしぶみ             ?
起き伏しに なれし人ゆへ 陸奥の 名さへうらめし 壷のいしぶみ            
めずらしと いふもかたかた 数しれず けふ人し来る 壷の碑            寂連法師
なき人の 心の奥よ ふるさとの 壷の石文 またも文みて                   
みちのくの 野をも山をも わけ過ぎて むかしをしのぶ 壷の碑              岩倉具視

七戸町 坪の碑
日本書紀の都母は今も七戸町に坪の行政単位で残っている 日本書紀に於ける都母中世糠部と称された地域であろうし今の三八上北と云われる県南東部地域かも知れない


都母(つも)=壺=坪

 


坪川



壷の碑

       
 
 坪川 一面の葦である 文屋綿麻呂の大軍はこれ以上の蘆や葦の中を分け入ッたのでしょう